Master's diary

特にテーマは有りません。小説の進捗や絵、本人画像をよく上げます。BLや暗い内容のものも多く有りますので、閲覧時にはご注意下さい。

私信

最近頑張って私の書いたものを読んでくれているみかぜに向けて、紙に出力したものがあったはずだったのですが、見つからなかったので此処に貼ります。以下。

 

 

 

 冬の灯 メモ


 【冬の灯】
 :霊の失った「愛」。唯一にして絶大の動力。

【スズカケの実】
:霊の地下室の灯皿の灯。冬の灯と同一の流れより生じた、冬の灯とは対照的、刹那的、物質的、愛の動力。故に「明る過ぎない」。

 【霊】
:愛在る世界から切り離された虚ろな、死霊にして生霊。
  命が能動性を弱める冬にだけ冬の灯を求めて地表を彷徨い、他の季節には土深く
眠るともなくしのぶ。

 【書物】
 :失われた健全。それはかつて霊のものであったにも関わらず、霊は得心出来ない。
  すると、項目には新たな説明が記され、ひとつの項目は同じ考察を繰り返したり
掘り下げたりして、螺旋式に綴られていく。

ヒキガエル
:糧となる死、生命の土台、土の褥を胞に、何度でも生ずる。死の喜劇性。
眠り、目覚め、死に、そして生まれる。灯皿の油は、このヒキガエルから絞られる。

【もぐら】
:地獄なる生、虚しい生涯の叫び、生ける骸。生の悲劇性。
 果てない暗闇の生に狂気し、眠れもせず、神経をすり減らす苦痛に叫ぶ。

【ミミズ】
:スズカケの実からのぼり立つ熱。物質世界の「旋律の無い」欲や願い、生活の衝動。
 それはもぐらと等しく、「糧とならない食べ物」の正体を知る。

【食べ物】
:糧にならないまやかし。それは、過ぎた栄華の記憶である。
 故に、全てが熟し過ぎて甘く、食えども食えども身にならず、繰り返し現れ、
 それ等を乗せる食器は「古鉈の如く幽か」に光っている。

デカダンスに抱かれる者達】
:それ等は、一なる光に帰り、永遠に愛される神の子である。
 回帰した彼等の姿こそ答えだが、愛を無くした霊には、彼等の言葉が解らない。

彼等は冬の灯を持つ。霊は彼等に、在りし自分の俤を見る。

「親子の薔薇」:相違の果て
「空の鳥籠」:喪失の果て
「氷下の魚」:交友の果て
「壊れたギター」:志向の果て


霊は「救い得る魂」ではない。愛が溢れて、彼の体中にはしったひびを癒す事も無い。
唯唯、砕ける日を恐れ、虚しさに蝕まれつつある。
彼を保っているのは、「冬の灯」の記憶だけである。

 

 

以上。

詰め詰めですね‥。あたまおかしなるで。

 

 

 

さて、今日はアナログとデジタルの一時保存になっている漫画2枚を完成させます。

 

 

 

追記

 

 

 

漫画完成しました。アナログの方を載せますが下ネタなので注意です。

 

 

 

 

多分この時の私の顔はこれそっくりです。